新しい音楽を。
造園業に携わっていると日本庭園をつくらないというわけにはいかないです。第一、一級造園技能士の試験は日本庭園をつくるのです。
音楽に例えると、造園業の人たちの大部分は、みんなクラシックをやっているし、それをやりたがっている気がします。(音楽だって由緒あるクラシックのコンテストで金賞をとるとポピュラー音楽の賞よりありがたい気はしますが。。)
人々はもっと新しい音楽を望んでいるのに。
新しいものは得てして間違っています。ビートルズのコード進行もジャズサックスの私の師匠に言わせると変で間違っています。
でもそれをたくさんの人が好きなのです。
もう、モーツアルトを聴いたあとに、オジーオズボーンを聞くと音楽じゃないような気がします。でも、好きなのです。
ジャズもマイルスデイビスやジョンコルトレーン、チャーリーパーカーの音楽の分析をしたり、真似したところで、それを超えられないし、そもそもマイルスを聞けばいいだけです。
先人とは違うものを作るということが音楽では重要ですね。造園にも同じことが言えるかもしれません。
時代は変わり、生活も変わっています。
もちろんクラシックをやり続ける人も必要です。それを望むお客さんもいます。
でも、私はお客さんの潜在的なニーズに応えられてないという気がしてなりません。
私は「花」にこだわってみました。日本庭園では草花を取り入れカラフルにすることは稀ですし(私の造園設計の師匠のそのまた師匠はやりましたが)色にはこだわらず、それこそ白黒でも表現できそうです。
花の咲く木にこだわります。ただの緑よりも花にあふれていた方がいいですね。私の住んでいたバリ島のように一年中花が咲き続けるということはありませんが、それでも花木を植えることはそれを眺める幸せが増えるように思います。
私はハクモクレン、ロウバイが特に好きです。
あなたは何が好きですか?
お客様のご要望に応えながら、寄り添いながら、好きな木を増やしていきます。