落葉樹の剪定、なぜ冬なのか

「花が終わったので切ってほしい」というご依頼をよくいただきます。でも今の時期の剪定はお断りしています。

葉っぱは木の稼ぎ頭

春から秋、葉っぱは光合成でエネルギーを作り続けています。そのエネルギーは幹や根に蓄積されていく。今の季節はまさに木が稼いでいる時期です。ここで剪定して葉の枚数を減らすのは、収入源を断つことと同じ。木の収支が合わなくなります。

これはサクラだけでなく、ケヤキ、イチョウ、カエデなど落葉樹全般に共通する考え方です。

切り口は小さいほどいい

落葉樹、特にサクラは傷に弱い木です。切られた場所から菌が入りやすい。ただし本当の問題は菌ではなく、大きな切り口を作ってしまうこと。

木には傷口を自分で塞ごうとする力があります。切り口の周囲から新しい細胞が少しずつ広がって、年々傷口が小さくなっていく。正しい位置で切られた傷は、時間をかけて塞がっていきます。逆に切り口が大きすぎると、この力が追いつかない。

毎年の剪定が大切な理由

大きく切らなければならない状態になるのは、剪定をサボってきた結果です。毎年こまめに剪定していれば、切り口は小さく済む。木自身が塞げるサイズに収まります。

日本花木研究所の方針

木にとって最善のタイミングで、最小限の切り口で剪定する。それだけです。

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